こんにちは、エスカルジュニア(夫)です。
「人類による二酸化炭素の累積排出量と世界平均地上気温変化は、ほぼ比例することがわかってきました。
不確実性の幅を考慮して、66%を超える確率で工業化以降の世界平均地上気温上昇を2℃未満に抑えるには、二酸化炭素累積総排出量を(炭素量換算で)7900億トン以下に抑える必要があります。
1870年から2011年までの総排出量がおよそ5150億トン、2012年の1年間の排出量が97億トンだったので、この排出量が続くと仮定すれば、30年でつまり2040年ごろにはこの上限に達することになります。
2℃目標は達成できるのでしょうか」
「それでは、将来の二酸化炭素排出をどの程度に抑えれば2100年時点で2℃の気温上昇に抑えられるのでしょうか。
そのためには、2050年に温室効果ガス排出量を2010年比で40〜70%削減したうえで、2100年には排出をゼロかマイナスにしなければなりません。
このような排出経路だと、66%以上の確率で2100年に大気中の二酸化炭素換算濃度が450ppmとなり、2℃未満に抑えられる可能性が高くなります」
「人為起源の温室効果ガスの排出ペースは鈍化しておらず、1970年から2010年にかけて増え続けています。
二酸化炭素排出の推進力は経済成長と人口増加です」
「ある気温上昇に抑えるためには、たとえば、2030年までの早い段階での削減努力が足りなければ、2030年以降により多くの削減が必要になるということです。
このことは、将来の選択の幅が狭まるとともに、現在確立されていない炭素吸収といった技術発展に賭けることになり、多くのリスクを将来世代に託す結果となります」
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