2019年04月03日

北電は、火力発電所において国内炭を使うのか?それとも海外炭を使うのか?北海道再生可能エネルギー100%を目指せ!(69)

こんにちは、エスカルジュニア(夫)です。

奈井江発電所を3月31日に休止したとの報道があった。

(転載開始)

北電、奈井江火力を休止。
2019/04/02  日本経済新聞 地方経済面
北海道電力は1日、道内最古の火力発電所である奈井江発電所(北海道奈井江町、出力35万キロワット)を3月31日に休止したと発表した。
石狩湾新港に新設したガス火力発電所の1号機(小樽市、56万キロワット)が2月に営業運転を始めたため、代替する。
奈井江火力は道内で産出する石炭を燃料としており、1号機は1968年、同2号機は70年に運転を始めた。
 休止に先立ち、北電は奈井江火力の燃料の調達先だった石炭露天掘り事業者と関係自治体に、当面は石炭の購入量を維持する方針を伝えた。
詳細は協議中だが、地元経済への影響に配慮し、従来と同水準の年約50万トンの石炭を25年度まで買い取る見通しだ。
現在も稼働している砂川火力発電所(砂川市、25万キロワット)の燃料として使う。26年度以降の買い取りは未定。

(転載終了)

当初の予定どうり3月で奈井江発電所35万キロワットが休止する。
休止ということは、廃止ではないので、存続させ、北電でトラブルが発生したときのために備えておくということだろうか?

また、記事によると地元経済への影響に配慮し、従来と同水準の約50万トンの石炭を25年まで買い取るとのこと。
その50万トンの石炭を砂川火力発電所の燃料として使うようだ。
それでは、これまで、砂川火力発電所分として購入していたであろう石炭はどうなるのだろうか?
砂川火力発電所は、国内炭利用の発電所なので、これまでもどこかの国内炭を使っていたと思うのだが・・・。

一方、先日、3月末に東北電力とグレンコアの間でオーストラリア産一般炭の19年4月〜20年3月の年間契約価格が2018年10からの年間契約に比べ14%安くなるとの報道があった。
東北電力以外の電力会社にとって参考指標となり、電気料金の値下げ要因になるとのことだ。
国内炭と海外炭の価格差はどの位あるのだろうか?

国内の石炭業界の衰退から予想できるのは、海外炭の方が、おそらく安いだろう。
砂川火力発電所は、国内炭利用の発電所。苫東厚真火力発電所は、海外炭利用のようだ。
北電には国内炭、海外炭両方の発電所を持っている。

北電は、石炭火力発電所において、
地元産業への配慮を優先して、国内炭の発電所を使うのか?
それとも、電力自由化による他社との競争のため、さらに安くなる海外炭の発電所を使うのか?

消費者は、多少割高でも、国内炭の電気を使うのか?
それとも、さらに安くなる、海外炭の電気を使うのか?

石炭火力発電所利用のみでさえ、その選択には、難しい面がありそうだ。


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