こんにちは、セミリタイア夫婦(夫)です。
計画停電の可能性は、いまのところ後退した感じですね。
しかし、これから冬に向かっていくにつれ、電力の使用が増加し、再び、計画停電の話が浮上したりしないだろうか?
そんな不安もあるので、北海道の電力の状況について、調べて、レポートしていきたいと思います。
電気についての知識はない。電力会社とは無縁。
そのため、情報元は公表されている情報のみ。
その公表されている数字で客観的に組み立てたときに、電力は足りているのか?ということをみていく。
新聞や北電サイト、政府の発表等といった限られた情報(そもそも、その情報が正しいとは限らないが)を使って、北海道の電力の状況について調べていきます。
目的は、今後、起きるかもしれない、計画停電の回避です。
計画停電回避のためには、需要(道民電力消費量)を上回る供給があるかどうか。
なので、
最初に、「供給力が北電にどの位あるのか?」ということをとりあげ、
そして次に、「その供給力で需要(道民電力消費量)が足りるのか?」といった順序で進めていきたいと思います。
まず、現時点での北電の供給力がどの位なのか?
まず、下記の新聞記事を使ってみてみます。
(転載開始)
電力供給、自家発電が支え、道内の工場が50万キロワット、北電の緊急要請で提供。
2018/09/14 日本経済新聞 地方経済面
2018/09/14 日本経済新聞 地方経済面
自家発電設備を持つ北海道内の工場が、全道の電力供給を支えている。
北海道電力によると現状の電力供給力353万キロワットのうち、中規模の火力発電所に匹敵する計50万キロワット分を他企業の自家発が提供。
工場の中には生産を止めて電力供給に専念しているところもある。経済活動の正常化には電力供給の安定が不可欠で、北電は供給力の上積みを急ぐ。
(中略)
北海道電力の電力供給力(13日時点)
火力発電所 172万キロワット
水力発電所 70万 13日京極20万キロワット
他企業の自家発電 50万
本州からの供給 40万
北海道ガスのLNG火力発電所 7.5万
合 計 約350万
+(今後稼働)
京極揚水発電所2号機(14日) 20万キロワット
苫東厚真火力発電所1号機(9月末以降) 35万
同2号機(10月中旬以降) 60万
同4号機(11月以降) 70万
計165万キロワット
太陽光発電や風力発電は11日から順次接続しているが、天候で出力が変動するため、固定的な供給力としては組み入れていない。
火力発電所 172万キロワット
水力発電所 70万 13日京極20万キロワット
他企業の自家発電 50万
本州からの供給 40万
北海道ガスのLNG火力発電所 7.5万
合 計 約350万
+(今後稼働)
京極揚水発電所2号機(14日) 20万キロワット
苫東厚真火力発電所1号機(9月末以降) 35万
同2号機(10月中旬以降) 60万
同4号機(11月以降) 70万
計165万キロワット
太陽光発電や風力発電は11日から順次接続しているが、天候で出力が変動するため、固定的な供給力としては組み入れていない。
(転載終了)
この記事の主旨は、企業の自家発電が50万キロワットであることとその企業についての内容でした。その自家発電50万キロワットの中身については後ほど取り上げたいと思いますが、ここでは、電力供給量全体を把握するための資料に絞って、とりあげたいと思います。
この記事によると、9月13日時点の北海道電力の電力供給力は353万キロワット
その内訳
火力発電所 172万キロワット
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所1号機 20万キロワット
他企業の自家発電 50万キロワット
本州からの供給 40万キロワット
(北本連系設備)
ここまでで352万キロワットとなり、353万キロワットとほぼ同数値となる。
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所1号機 20万キロワット
他企業の自家発電 50万キロワット
本州からの供給 40万キロワット
(北本連系設備)
ここまでで352万キロワットとなり、353万キロワットとほぼ同数値となる。
これに北海道ガスのLNG火力発電所 7.5万まで入るならば、約360万キロワットとなる。
記事では、北海道ガスのLNG火力発電所 7.5万までが入って約350万キロワットとなっている。
おおまかにいえば、
9月13日の供給力は、350〜360万キロワットということ。
9月14日の供給力は、370〜380万キロワットに。
これは、京極揚水発電所2号機20万キロワットの再稼働による。
9月末以降の供給力は、405〜415万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所1号機35万キロワットの再稼働(予定)による。
10月中旬以降の供給力は、465〜475万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所2号機60万キロワットの再稼働(予定)による。
11月以降の供給力は、535〜545万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所4号機70万キロワットの再稼働(予定)による。
これらの供給力には太陽光発電や風力発電は入っていないので、その分は供給増要素。一方、本州からの供給(北本連系線)や他企業の自家発電は供給減の可能性もある。
ちなみに、今日9月17日時点での北電サイト「北海道エリアの需給状況」においてピーク時供給力が360万kWとなっており、おおむね記事に近い供給力となっている。
あくまで、苫東厚真火力発電所の復旧が前提ではありますが、今回は、記事をもとに年内の北電の供給力の推移をみてみました。
〇これまでの記事
〇情報サイト
北電「北海道エリアの需給状況」
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