こんにちは、セミリタイア夫婦(夫)です。
道民の皆さん、朗報です。
9月末以降を予定していた、苫東厚真火力発電所1号機35万キロワットの再稼働が前倒しし、早ければ今日再稼働になるかもしれません。
(転載開始)
苫東厚真火力1号機再稼働へ、きょうにも、北海道電、前倒し。
2018/09/18 日本経済新聞 朝刊
2018/09/18 日本経済新聞 朝刊
北海道電力は17日、これまでは9月末以降としていた苫東厚真火力発電所1号機(北海道厚真町、出力35万キロワット)の復旧時期を大幅に前倒しし、早ければ18日に再稼働すると発表した。損傷箇所が想定より少なく、復旧作業が早く進んだ。
2、4号機の復旧についてはそれぞれ10月中旬以降、11月以降との従来見通しを変えていない。
(中略)
機器が正常動作するかを確かめた上で、18〜19日に本格稼働させる予定だ。
北電は現状のピーク時(午後7時ごろ)の平均供給力を356万キロワットと試算。
ここに1号機の35万キロワットが上乗せされれば、単純計算で391万キロワットの供給力が確保できる。
同社は当面のピーク時需要量を345万キロワットと試算しており、電力不足は緩和される。
北電は火力や水力発電所の稼働増加と並行し、緊急用電源からの供給力を段階的に絞っている。
北海道と本州をつなぐ「北本連系設備」からの供給を60万キロワットから20万キロワットに、他企業の自家発電からの供給を50万キロワットから20万キロワットに縮小した。
苫東厚真1号機の稼働に合わせてこれらの電源からの供給をいっそう絞る可能性もある。
北電は現状のピーク時(午後7時ごろ)の平均供給力を356万キロワットと試算。
ここに1号機の35万キロワットが上乗せされれば、単純計算で391万キロワットの供給力が確保できる。
同社は当面のピーク時需要量を345万キロワットと試算しており、電力不足は緩和される。
北電は火力や水力発電所の稼働増加と並行し、緊急用電源からの供給力を段階的に絞っている。
北海道と本州をつなぐ「北本連系設備」からの供給を60万キロワットから20万キロワットに、他企業の自家発電からの供給を50万キロワットから20万キロワットに縮小した。
苫東厚真1号機の稼働に合わせてこれらの電源からの供給をいっそう絞る可能性もある。
(転載終了)
昨日の記事で新聞記事をベースに今後の北電の供給力をみてみましたが、その内、復旧により日程において修正される部分が生じました。
『9月14日の供給力は、370〜380万キロワットに。
これは、京極揚水発電所2号機20万キロワットの再稼働による。
(9月末以降)
(9月18日か19日)の供給力は、405〜415万キロワットに。

これは、苫東厚真火力発電所1号機35万キロワットの再稼働(予定)による。
10月中旬以降の供給力は、465〜475万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所2号機60万キロワットの再稼働(予定)による。
11月以降の供給力は、535〜545万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所4号機70万キロワットの再稼働(予定)による。
これらの供給力には太陽光発電や風力発電は入っていないので、その分は供給増要素。一方、本州からの供給(北本連系線)や他企業の自家発電は供給減の可能性もある。』
また、他にも修正箇所が必要です。
昨日予想していた、「本州からの供給(北本連系線)や他企業の自家発電は供給減の可能性もある」について早速、今日の新聞記事で言及されました。
まず、本州からの供給(北本連系線)について。
記事では北本連系線からの供給を60万キロワットから20万キロワットに縮小とあります。
上記の北電供給力の積み上げ過程においては、本州からの供給(北本連系設備)は60万キロワットではなく、40万キロワットで計算しています。
北電のHPをみると、北本連系線からの供給能力は現状60万キロワットなので、昨日の供給力の積み上げ時においては最大供給量より少なく見積もっていたことになります。
なので、上記の供給力の推移においては、供給力は40万キロワットから20万キロワットへ20万キロワット減の差異が生じます。
ちなみに今後、北本連系線は拡張予定のようです。2019年3月には供給は90万キロワットになるようです。
次に、他企業からの自家発電を50万キロワットから20万キロワットに縮小とのことです。
これにより、30万キロワット減と差異が生じます。
北本連系線と他企業の自家発電縮小により50万キロワット減の差異が生じます。
自前の設備での発電の方がコストが安いので、できれば利用は控えめにということでしょうか。
北本連系線や他企業の自家発電は需要に応じて弾力的に増減できるということのようです。
ただ、この50万キロワット減の分に加え、前述した北本連系の最大供給力と上記積み上げ分の差の20万キロワットの合計70万キロワットは、供給余力としては「北海道エリアの需給状況」から隠れて存在することになります。
新聞記事では、「北電は現状のピーク時(午後7時ごろ)の平均供給力を356万キロワットと試算。
ここに1号機の35万キロワットが上乗せされれば、単純計算で391万キロワットの供給力が確保できる」
とあるものの、北本連系線や他企業の自家発電を最大限活用するとして、上記積み上げを修正するならば、
9月18日か19日の苫東厚真火力発電所1号機35万キロワットの再稼働後の供給力は、405〜415万キロワットに北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差の20万キロワットを加え425〜435万キロワットになる。
供給力の推移において混乱しないように、現時点では、当初の積み上げをベースとし、増減は変更しないままにしておきます。
そのため、しばらくは『北電サイト「北海道エリアの需給状況」においてのピーク時供給力』と差異が生じることになります。
一方、需要について。記事では「当面のピーク時需要量を345万キロワットと試算しており、電力不足は緩和される」とのこと。
9月中、道民が一番電力を使うのは、いつでどの位なのか?
2017年9月の最大需要時間帯は27日(水)の17〜18時で約381万キロワット。1割節電ならば約343万キロワット。
当面のピーク時需要量を345万キロワットとしているのはこの計算によるものと推測しています。
ならば、上記積み上げによる405〜415万キロワットの供給力の範囲内なので、大丈夫。
前年曜日対比ならば、天候・気温にもよるのかもしれませんが、最大需要日は9月26日(水)あたりになるのかな。
もしも、前年並み(約381万キロワット)の需要があってもいけそうな気がする・・・。
(この積み上げの中には、北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差やこの時間帯に供給可能性のある風力発電は入っていないので、供給余力はさらにもう少し上がりそう)
とは、いうものの計画停電は遠慮したいので、1割節電は頑張ります。
〇これまでの記事
〇情報サイト
北電「北海道エリアの需給状況」
【〇北海道再生可能エネルギー100%を目指せの最新記事】
- 再び陸奥湾を震源に地震。日本では地震10..
- 昨日、むつ市の「中間貯蔵施設」など原子力..
- 首都圏の原子力による電力は、新潟県でつく..
- 【原発安い?】まだ未稼働の六ケ所村再処理..
- 『乾式キャスク』について。数十年間の便利..
- 原発が稼働している場所が、「最終処分場」..
- 今年の元日に発生した能登半島地震。もしも..
- 震災後、東日本では初となる女川原発2号機..
- 「再エネ賦課金」のように目に見える形で「..
- 5年前提案の『【電力】北海道再生可能エネ..
- 2024年9月までの節電目標の結果は?2..
- 2023年の節電目標の結果は?2020年..
- 東日本大震災から12年。もし、原発が、自..
- 2023年2月の電力使用量(電力使用量ベ..
- 2023年1月の電力使用量(電力使用量ベ..
- 2022年の節電目標の結果は?12月の電..
- 2022年11月の電力使用量は、2020..
- 2022年10月の電力使用量は、2020..
- 2022年9月の電力使用量は、2020年..
- 燃料費が上昇してきたからと、燃料費調整制..