こんにちは、セミリタイア夫婦(夫)です。
昨日、苫東厚真火力発電所4号機が再稼働しました。
(転載開始)
北海道電、冬の需要期へ対策急ぐ、苫東4号機を再稼働。
2018/09/26 日本経済新聞
2018/09/26 日本経済新聞
北海道電力は25日、苫東厚真火力発電所4号機(厚真町、出力70万キロワット)と定期点検作業を終えた知内火力発電所2号機(知内町、35万キロワット)を再稼働した。
ピーク時の平均供給力は461万キロワットと足元の余力は広がった。ただ、需要期の冬のピークにはまだ届いていない。
苫東厚真2号機の再稼働が延期になったこともあり、電力の需給安定には不安要素も残る。
北海道の電力需要は暖房に電気を使う冬に向けて大きく伸びる。
2017年度の道内の需要実績では17年10月はピークが423万キロワットだったが、18年1月のピークは525万キロワットに達した。
現在稼働していない苫東厚真2号機の出力は60万キロワット。10月中旬に再稼働したとしても供給力は521万キロワットにとどまり冬の最大需要にはまだ届かない。
このため北海道電は点検中の苫小牧火力発電所(苫小牧市、25万キロワット)と子会社が運用する苫小牧共同火力発電所(同、25万キロワット)の冬までの再稼働を急ぐ。
順調にいけば、供給力は571万キロワットまで上積みされる。
さらに、北海道と本州をつなぐ緊急送電線「北本連系設備」をフル稼働すると仮定すれば、緊急時の供給力は最大で621万キロワットになる計算だ。
北海道電は「冬の電力の安定供給のためには(道内最大の火力発電所である)苫東厚真の全面復旧が不可欠」として廃止した3号機を除く1〜4号機の再稼働に力を注いできた。
1号機と4号機については当初見込みを前倒して稼働にこぎつけたが、2号機は稼働時期が二転三転している。
2号機は当初、10月中旬以降に稼働するとしていた。北海道電は9月20日、「9月中にも復旧できる」と前倒しを発表。
しかし3日後には燃料となる石炭を細かく粉砕する「微粉炭機」のトラブルで再び10月中旬に稼働時期を延期した。
2号機のように1号機や4号機にもトラブルが発生する可能性はゼロではない。
北海道電には一般的な耐用年数40年を超えて稼働する老朽火力も多い。安定供給はなおも綱渡りの状態が続く。
北海道電は例年、冬の電力需要期に家庭や企業に要請している「(数値目標を定めない)無理のない範囲での節電」を早くも呼びかけている。
(転載終了)
これまでみてきた北電の供給力の推移が下記。
『9月13日の供給力は、約350万キロワット(新聞では、353万キロワット)。
9月14日の供給力は、約370万キロワットに。
これは、京極揚水発電所2号機20万キロワットの再稼働による。
9月19日の供給力は、約405万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所1号機35万キロワットの再稼働による。
10月中旬以降の供給力は、約465万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所2号機60万キロワットの再稼働(予定)による。
11月以降の供給力は、約620万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所4号機(70万キロワット)、知内発電所2号機(35万キロワット)と苫小牧発電所(25万キロワット)、苫小牧共同発電所(25万キロワット)再稼働(予定)による。
2019年2月以降の供給力は、約660万キロワットに。
これは、2月に石狩湾新港発電所1号機56万9400キロワットが新設(予定)。2月に音別発電所14万8千キロワットが廃止(予定)。
2019年3月以降の供給力は、約655万キロワットに。
これは、3月に北本連系線が60万から90万キロワットへ30万キロワット拡張(予定)。3月に奈井江発電所35万キロワットが休止(予定)。
これらの供給力には太陽光発電や風力発電は入っていないので、その分は供給増要素。一方、本州からの供給(北本連系線)や他企業の自家発電は供給減の可能性もある。
他に北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差(20万キロワット)、そして、2019年3月以降、奈井江発電所(休止)35万キロワット、さらに水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在する。潜在供給力合計は約110万キロワット』
昨日、苫東厚真火力発電所4号機(70万キロワット)と知内火力発電所2号機(35万キロワット)を再稼働したので、
北電の供給力の推移を下記に修正する。
『9月13日の供給力は、約350万キロワット(新聞では、353万キロワット)。
9月14日の供給力は、約370万キロワットに。
これは、京極揚水発電所2号機20万キロワットの再稼働による。
9月19日の供給力は、約405万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所1号機35万キロワットの再稼働による。
9月25日の供給力は、約510万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所4号機70万キロワット、知内発電所2号機35万キロワットの再稼働による。
・・・・・・・・・現時点・・・・・・・・・・・・・・
10月中旬以降の供給力は、約570万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所2号機60万キロワットの再稼働(予定)による。
11月以降の供給力は、約620万キロワットに。
これは、苫小牧発電所(25万キロワット)、苫小牧共同発電所(25万キロワット)再稼働(予定)による。
2019年2月以降の供給力は、約660万キロワットに。
これは、2月に石狩湾新港発電所1号機56万9400キロワットが新設(予定)。2月に音別発電所14万8千キロワットが廃止(予定)。
2019年3月以降の供給力は、約655万キロワットに。
これは、3月に北本連系線が60万から90万キロワットへ30万キロワット拡張(予定)。3月に奈井江発電所35万キロワットが休止(予定)。
これらの供給力には太陽光発電や風力発電は入っていないので、その分は供給増要素。一方、本州からの供給(北本連系線)や他企業の自家発電は供給減の可能性もある。
他に北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差(20万キロワット)、そして、2019年3月以降、奈井江発電所(休止)35万キロワット、さらに水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在する。潜在供給力合計は約110万キロワット』
新聞記事では、『「北本連系設備」をフル稼働すると仮定すれば、緊急時の供給力は最大で621万キロワットになる計算だ』
とある。
当ブログでの供給力の推移でみてきているところでは、新聞記事と時期を一致させるならば、11月以降の供給力のところの、約620万キロワット。
ただ、他に北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差(20万キロワット)があるので、「北本連系設備」をフル稼働すると仮定すれば、緊急時の供給力は最大で約640万キロワットになる。
新聞記事(621万キロワット)と比べ、約20万キロワット分、当ブログの供給の推移が過大になっている。その差が生じる可能性があるとするならば、「他企業による自家発電50万キロワット」の部分だろうか?つまり、他企業の自家発電部分の供給が減っている?
この「他企業による自家発電50万キロワット」も昨日の記事で書いたように、その主流が、独立系発電事業者(IPP)であるならば、引き続き供給は続くはず。なぜなら、電力供給ビジネスだから。
「日本卸電力取引所が北海道エリアでの電力のスポット(随時契約)市場の取引を今日から再開すると発表した」と今日新聞報道があったので、今後は、卸電力からの供給という形からも。
また、新聞記事では『安定供給はなおも綱渡りの状態が続く』とあるが、この約640万キロワット(新聞記事で約621万キロワット)には、まだ、水力発電の潜在供給力約55万キロワットや太陽光発電や風力発電(合計160万キロワット以上)は入れていない。
なので、綱渡りの綱は、随分太くなってきた。
〇これまでの記事
〇情報サイト
北電「北海道エリアの需給状況」
【〇北海道再生可能エネルギー100%を目指せの最新記事】
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