2018年11月04日

厳冬期における供給力を発電方法ごとに整理してみた。北電の供給力はこれからどうなるか?(16)


こんにちは、セミリタイア夫婦(夫)です。

昨日の記事で、北電の今厳冬期の供給予備率は約43.5%、供給力でいえば753.225万キロワットの確保が可能なことをみてきた。

今回は、その北電の供給力である753.225万キロワット(2月石狩湾新港発電所1号機稼働後)を当ブログでみてきた推移を元に検証し、さらに発電方法ごとの供給力を整理してみることにする。

9月13日時点の北海道電力の電力供給力は353万キロワット
ちなみに内訳は下記
火力発電所 172万キロワット
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所1号機 20万キロワット
他企業の自家発電 50万キロワット
本州からの供給 40万キロワット
(北本連系設備)
合計で約350万キロワット。
ここが始点。

さらに9月13日以降&今後の北電の供給力の推移をまとめたのが、下記。

『9月13日の供給力は、約350万キロワット(新聞では、353万キロワット)。
9月14日の供給力は、約370万キロワットに。
これは、京極揚水発電所2号機20万キロワットの再稼働による。
9月19日の供給力は、約405万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所1号機35万キロワットの再稼働による。
9月25日の供給力は、約510万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所4号機70万キロワット、知内発電所2号機35万キロワットの再稼働による。
10月中旬以降の供給力は、約570万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所2号機60万キロワットの再稼働による。
・・・・現時点・・・・
11月以降の供給力は、約620万キロワットに。
これは、苫小牧発電所(25万キロワット)、苫小牧共同発電所(25万キロワット)再稼働(予定)による。
・・・・2018年内・・・・
2019年2月以降の供給力は、約660万キロワットに。
これは、2月に石狩湾新港発電所1号機56万9400キロワットが新設(予定)。2月に音別発電所14万8千キロワットが廃止(予定)。
2019年3月以降の供給力は、約655万キロワットに。
これは、3月に北本連系線が60万から90万キロワットへ30万キロワット拡張(予定)。3月に奈井江発電所35万キロワットが休止(予定)。

これらの供給力には太陽光発電や風力発電は入っていないので、その分は供給増要素。一方、本州からの供給(北本連系線)や他企業の自家発電は供給減の可能性もある。
他に北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差(20万キロワット)、そして、2019年3月以降、奈井江発電所(休止)35万キロワット、さらに水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在する。「企業の自家発電」における供給余力が約65万キロワット。潜在供給力合計は約175万キロワット』

9月13日の始点に再稼働、新規稼働を加え、発電方法毎に積み増ししていく。

火力発電所 172万キロワット+165万(苫東厚真3基)+35万(知内2号機)+
      50万(苫小牧・苫小牧共同)+56.94万(石狩湾新港発電所1号機)
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所1号機 20万キロワット+20万(京極揚水発電所2号機)
他企業の自家発電 50万キロワット+65.225万(「企業の自家発電」における供給余力)
本州からの供給 40万キロワット+20万(最大供給力と上記積み上げ分の差)
(北本連系設備)

となり、集計すると、2月時点では、
火力発電所 478.94万キロワット
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所 40万キロワット
他企業の自家発電 115.225万キロワット
本州からの供給 60万キロワット
(北本連系設備)
合計約764.165万キロワットとなる。
(泊原発、太陽光発電、風力発電は入っていない。水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在。音別発電所廃止含まず。)』

前回記事では、北電発表の供給予備率から算出した供給力は753.225万キロワットだった。
約11万キロワット分、当ブログでみた集計の方が過大となっている理由は、苫東厚真3基分は当ブログでは、継続して165万キロワットとしているのに対し、
最近の新聞記事では、154万キロワット(家庭や事業所に届くまでのロスを差し引いた送電端ベース)と過小となっているためだ。
次回からは、「他企業の自家発電」の115.225万キロワットについてみていきたい。

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