2018年11月10日

北電供給力以外で北海道にある電力供給力探し。北電の供給力はこれからどうなるか?(19)


こんにちは、セミリタイア夫婦(夫)です。

「他企業の自家発電」の115.225万キロワットはどこにあるのか?
これから、北電の持つ電力供給力から離れ、北海道の持つ電力供給力探しをはじめます。

9月14日の報道によれば、当時、電力供給力353万キロワットのうち、50万キロワット分を他企業の自家発が提供していた。
その時の記事で、具体的な企業としてあげられていたのは、下記4社。

・王子HDは苫小牧市、釧路市、江別市の各工場で自家発電設備を稼働。2万5千キロワットの木質系バイオマス発電所。
・日本製紙では、8万キロワットの火力発電設備。IPP発電設備(事業用火力発電所)が2004年2月から稼働。
・JXTGエネルギー室蘭製造所では、9万9千キロワットの発電能力(石油精製の過程で残るアスファルトが燃料)。そのうち北電に提供分は4万キロワット。
・新日鉄住金室蘭製鉄所では、33万キロワットの自家発電能力(製鉄過程で発生するガスのほか、重油や石炭が燃料)。12万5千キロワットの発電出力の自家発電設備が2013年4月から稼働。

合計すると2.5万+8万+4万+33万=47.5万キロワットとなる。

この時の記事での「他企業の自家発50万キロワット」の中身は、この47.5万キロワットまでなのか?
それともJXTGエネルギーでは、9万9千キロワットの発電能力があるので、4万ではなく9.9万キロワットとするのか?
それならば、JXTGエネルギー分5.9万キロワットの追加が可能となる。
これを加えると53.4万キロワットとなる。

このブログにおいては、北海道の電力供給力を探すのを目的としているので、JXTGエネルギー分5.9万キロワットを含めた53.4万キロワットで進めていくことにする。

王子HDの2万5千キロワットの木質系バイオマス発電所は、江別市の工場。
他に苫小牧市、釧路市の工場で自家発電設備があるようなので、もう少し調べていく。
千歳川に千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)があるようなので、苫小牧工場の自家発電設備はこちらだろうか?
ただ、この千歳発電所群に供給力がどのくらいあるのかが不明。

釧路市の工場はどうか?
王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社で電力の供給を行っているようだ。
HPをみると北海道には発電所が5カ所ある。

1、王子マテリア(株)釧路工場の発電量が3.3万キロワット。エネルギーは火力(石炭、スラッジ、RPF)。これが釧路市の自家発電設備だろう。
2、王子マテリア(株)名寄工場の発電量が1万キロワット。エネルギーは火力(石炭)。
3、王子グリーンエナジー江別(株)の発電量が2.54万キロワット。エネルギーは火力(木質バイオマス、石炭)。これは前述の木質系バイオマス発電所だろう。
4、王子製紙(株)の尻別川第一・第二発電所(ニセコ町)の発電量が1.535万キロワット。エネルギーは水力。前述の千歳発電所群とは別。
5、王子グリーンエナジー白糠(株)の発電量が0.125万キロワット。エネルギーは太陽光。

この内、1、2、4は「他企業の自家発電」の対象。

3はすでに53.4万キロワットに含まれている。ただ、記事では2.5万キロワットだったが、HPでは2.54万キロワットなので、こちらに修正。

5は太陽光なので、別枠とする。

先ほどの53.4万キロワットに釧路工場3.3万、名寄工場1万、尻別川1.535万、王子グリーンエナジー江別(株)修正分0.04万を加えると59.275万キロワットとなる。

これらをまとめると、

『企業別では、
王子HD:8.375万キロワット+千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット
日本製紙:8万キロワット
JXTGエネルギー:9.9万キロワット
新日鉄住金:33万キロワット

合計59.275万キロワット+千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット

(別枠:太陽光、風力)
王子HD:0.125万キロワット(太陽光)』

『エネルギー別では、
火力:57.74万キロワット
水力:1.535万キロワット+千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット
合計59.275万キロワット+千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット

(別枠:太陽光、風力)
太陽光:0.125万キロワット』

「他企業の自家発電」の115.225万キロワットの内の、59.275万キロワット+千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット。

これらが上記4社による供給力。

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