2018年12月03日

家庭における電力需要は全体の30%以下、残りの70%以上は産業の需要だ。北海道再生可能エネルギー100%を目指せ!(34)


こんにちは、セミリタイア夫婦(夫)です。

電力のピークとボトムの差異の原因として考えられることとして、気温との関係をみてきた。
気温以外にもピークとボトムの差異の原因となる何かがあるのだろうか?
ところで、私たち道民の一般家庭はどの位電力を使っているのだろうか?

少し前のものとなるが、経済産業省北海道経済産業局の統計が下記。
これから、家庭でのおおよその電力需要についてみてみる。

 平成27年度 総需要電力量(用途別・月別実績)(単位:千kWh)
特定規模需要以外
電灯         11,070,490(30%)
電力 低圧電力      2,325,330
電力 その他       1,511,147
電力 合計                 3,836,477
電灯・電力計              14,906,967
特定規模需要 特別高圧  3,094,322
特定規模需要 高圧      12,054,013
特定規模需要 合計     15,148,335(41%)
一般電気事業者販売電力量計30,055,302
特定規模電気事業者販売電力  950,133
自家発 産業用         5,749,736
自家発 業務用            171,831
自家発 合計            5,921,567
総需要                    36,927,002

電灯や電力、高圧、特別高圧とあるがどこに家庭の電力需要分が含まれるのか?
調べてみるとおおよそ下記。

電灯・・・契約電力50kW未満
商店、事務所、飲食店、家庭

低圧・・・契約電力50kW未満
商店、事務所、飲食店、工場等

高圧・・・契約電力50kW以上2000kW未満
中規模・小規模工場、スーパー、中小ビル

特別高圧・・・契約電力概ね2000kW以上
大規模工場、デパート、ホテル、オフィスビル、病院、大学

この内家庭が入っているのは、「電灯」だ。
では、先ほどの資料で「電灯」の項目を見てみると
電灯  11,070,490千kWhだ。
これは、総需要  36,927,002千kWhの30%だ。
これだけしかない。
しかも、商店、事務所、飲食店等も含めて30%。

コンビニ等近隣商店、事務所で使う電力も含まれているようなので、
純粋に家庭における電力需要は全体の30%以下、残りの70%以上は産業の需要だ。

特別高圧と高圧だけでもその合計 15,148,335は家庭等の「電灯」の1.37倍だ。
電力のピークとボトムの差異の原因としておこる要因は、家庭よりも産業つまり職場の方が多いということだ。
大規模工場等などによる急で大きな需要がピークを起こしやすくなる可能性が大きそうだ。
逆に稼働減少がボトムをつくる。
以前分析した、ボトムは日曜、祝日に起きるというのも頷ける。

多数需要家である家庭全体での動向以上に少数需要家である大規模工場の動向の方が需要の変動のカギをにぎっている。

年間を通しての産業毎の動向についての詳細を調べることについては保留して、先に進むことにする。


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