こんにちは、セミリタイア夫婦(夫)です。
電力の産業での需要を調べていてとても面白い統計をみつけた。
下記の北海道の発電所の総出力についてだ。
これまで、みてきた北海道の供給力について検証ができそうだ。
供給面に逆戻りすることになるが、今後みていく需要面においても参考になりそうなので、
ここで取り上げることにする。
ちなみにこの統計は平成27年度末のものなので、現時点の総出力とやや異なる。
平成27年度末 事業用・自家用発電所の総出力
(事業用+自家発1,000kW以上)(単位:千kW)
(事業用+自家発1,000kW以上)(単位:千kW)
(事業用)
水力 1,863
水力 1,863
汽力3,900
ガスタービン148
内燃力166
火力計4,214
ガスタービン148
内燃力166
火力計4,214
原子力2,070
風力0
太陽光1
地熱25
計8,173
太陽光1
地熱25
計8,173
(一般電気事業者)=北電
水力1,647
水力1,647
汽力3,900
ガスタービン148
内燃力166
火力計4,214
ガスタービン148
内燃力166
火力計4,214
原子力2,070
風力0
太陽光1
地熱25
太陽光1
地熱25
計 7,957
(卸電気事業者)=電源開発?
水力216
計216
(自家用)
水力211
汽力2,005
ガスタービン99
内燃力172
火力計2,276
ガスタービン99
内燃力172
火力計2,276
風力310
太陽光335
太陽光335
計 3,132
(計)
水力2,074
水力2,074
汽力 5,905
ガスタービン247
内燃力338
火力計6,490
ガスタービン247
内燃力338
火力計6,490
原子力2,070
風力310
太陽光336
地熱25
太陽光336
地熱25
計 11,305
そしてこれまで当ブログでみてきた、発電方法別、他企業の自家発電における企業別、エネルギー別の内訳が下記。
『発電方法別の内訳は、
火力発電所 478.94万キロワット
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所 40万キロワット
他企業の自家発電 115.225万キロワット
本州からの供給 60万キロワット
(北本連系設備)
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所 40万キロワット
他企業の自家発電 115.225万キロワット
本州からの供給 60万キロワット
(北本連系設備)
合計約764.165万キロワットとなる。
(泊原発、太陽光発電、風力発電は入っていない。水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在。音別発電所廃止含まず。)』
他企業の自家発電 115.225万キロワットについて調査途中であるが、その内訳が下記。
『企業別の内訳では、
王子HD:8.375万キロワット+千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット
日本製紙:8万キロワット+旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)
JXTGエネルギー:9.9万キロワット
新日鉄住金:33万キロワット
電源開発:21.627万キロワット(水力)
ほくでんエコエナジー(株):6.2585万キロワット(水力)
北海道:8.427万キロワット(水力)
北ガス:0.3万キロワット(実際には7.8万キロワット)
日本製紙:8万キロワット+旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)
JXTGエネルギー:9.9万キロワット
新日鉄住金:33万キロワット
電源開発:21.627万キロワット(水力)
ほくでんエコエナジー(株):6.2585万キロワット(水力)
北海道:8.427万キロワット(水力)
北ガス:0.3万キロワット(実際には7.8万キロワット)
合計95.8875万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
(別枠:太陽光、風力)
王子HD:0.125万キロワット(太陽光)
電源開発:8.995万キロワット(風力)
ほくでんエコエナジー(株):0.3万キロワット(太陽光)
日本製紙:(22年〜7.495万キロワット)(木質バイオマス)
合計9.42万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)』
電源開発:8.995万キロワット(風力)
ほくでんエコエナジー(株):0.3万キロワット(太陽光)
日本製紙:(22年〜7.495万キロワット)(木質バイオマス)
合計9.42万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)』
『エネルギー別では、
火力:58.04万キロワット
水力:37.8475万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
合計95.8875万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
これらをベースにしつつ、統計「平成27年度末 事業用・自家用発電所の総出力」についてみていく。
最初に(一般電気事業者)は北電だ。まず水力164万7千。これは、『発電方法別の内訳』をみる。
水力発電所70万キロワットと水力発電の潜在供給力として55万キロワットと京極揚水発電所40万キロワットの合計で165万キロワットとなり、ほぼ合致。
次に火力計421万4千。
これは、『発電方法別の内訳』の火力発電所478.94万キロワットから今年より稼働の石狩湾新港火力発電所56万9400キロワットを引くと、422万キロワットで、ほぼ合致。
他に太陽光0.1万キロワットと地熱2.5万キロワットがあるが、これまで、当ブログでは、再生可能エネルギーは供給力には入れてきていなかった。
泊原発は稼働していない。
合計95.8875万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
(別枠:太陽光、風力、バイオマス)
太陽光:0.425万キロワット
風力:8.995万キロワット
木質バイオマス:(22年〜7.495万キロワット)
合計9.42万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)』
風力:8.995万キロワット
木質バイオマス:(22年〜7.495万キロワット)
合計9.42万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)』
『「他企業の自家発電」の115.225万キロワットの内の、95.8875万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
』が7社と北海道による。
』が7社と北海道による。
これらをベースにしつつ、統計「平成27年度末 事業用・自家用発電所の総出力」についてみていく。
最初に(一般電気事業者)は北電だ。まず水力164万7千。これは、『発電方法別の内訳』をみる。
水力発電所70万キロワットと水力発電の潜在供給力として55万キロワットと京極揚水発電所40万キロワットの合計で165万キロワットとなり、ほぼ合致。
次に火力計421万4千。
これは、『発電方法別の内訳』の火力発電所478.94万キロワットから今年より稼働の石狩湾新港火力発電所56万9400キロワットを引くと、422万キロワットで、ほぼ合致。
他に太陽光0.1万キロワットと地熱2.5万キロワットがあるが、これまで、当ブログでは、再生可能エネルギーは供給力には入れてきていなかった。
泊原発は稼働していない。
次に(卸電気事業者)について。卸電気事業者は水力21万6千となっている。
『他企業の自家発電・企業別の内訳』をみる。
これは「他企業の自家発電(115.225万キロワット)内の電源開発21.627万キロワットだろう。つまりこの卸電気事業者は電源開発と推測。
ただ、電源開発は風力発電8.995万キロワットも行っているのに記載がない。
そして電源開発の風力発電の設備は平成27年以前の設備なので、統計の時点では稼働しているはずだ。
ということは、電源開発の風力発電は(自家用)の方なのか、それとも(卸電気事業者)(自家用)どちらにも入れていないのか?
『他企業の自家発電・企業別の内訳』をみる。
これは「他企業の自家発電(115.225万キロワット)内の電源開発21.627万キロワットだろう。つまりこの卸電気事業者は電源開発と推測。
ただ、電源開発は風力発電8.995万キロワットも行っているのに記載がない。
そして電源開発の風力発電の設備は平成27年以前の設備なので、統計の時点では稼働しているはずだ。
ということは、電源開発の風力発電は(自家用)の方なのか、それとも(卸電気事業者)(自家用)どちらにも入れていないのか?
最後は(自家用)。水力21万1千。こちらは『他企業の自家発電・エネルギー別の内訳』をみる。
自家用の水力は、電源開発の21.627万キロワット込みで37.8475万キロワットだったので、電源開発分を除くと16.2205万キロワット。
千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)の供給力が不明だったので、仮に差額分に該当するとすると4.8795万キロワットとなる。
いずれにしても、当ブログで未発見の水力発電の供給力が約5万キロワットあるということだ。
火力は計227万6千。当ブログで見つけた自家用火力は58.04万キロワット。なので、実に差が約170万キロワットある。
このうちどれほどを北電に供給できるかは不明だが、北海道の潜在供給力としては存在する。
当ブログで、再生可能エネルギーは供給力には入れてきていなかった風力が31万と太陽光が33万5千だ。
自家用の水力は、電源開発の21.627万キロワット込みで37.8475万キロワットだったので、電源開発分を除くと16.2205万キロワット。
千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)の供給力が不明だったので、仮に差額分に該当するとすると4.8795万キロワットとなる。
いずれにしても、当ブログで未発見の水力発電の供給力が約5万キロワットあるということだ。
火力は計227万6千。当ブログで見つけた自家用火力は58.04万キロワット。なので、実に差が約170万キロワットある。
このうちどれほどを北電に供給できるかは不明だが、北海道の潜在供給力としては存在する。
当ブログで、再生可能エネルギーは供給力には入れてきていなかった風力が31万と太陽光が33万5千だ。
「他企業の自家発電」の内訳を調べたときに115.225万キロワットの内の、95.8875万キロワットは発見したが、残り約20万キロワットは不明のまま先に進んできた。
これを含めて、これまで把握していなかった供給力が浮かびあがってきたので、整理する。
まず、北電による太陽光0.1万キロワットと地熱2.5万キロワット。
「他企業の自家発電」で当ブログで見つけていたのは、95.8875万キロワット。新聞報道から推定していたのが、115.225万キロワット。
統計での北電以外の水力、火力の供給力は卸電気事業者(電源開発)水力21.6万と(自家用)水力21.1万と火力227.6万合計270.3万キロワット。
当ブログ発見分(95.8875万キロワット)との差は、実に174.4125万キロワットだ。新聞報道からの推定(115.225万キロワット)との差は155.075万キロワットだ。
この統計により、確実に「他企業の自家発電」115.225万キロワットは存在することがわかった。
しかもこの統計はH27年度末のもので、その後さらに増えている可能性もある。
「他企業の自家発電」で当ブログで見つけていたのは、95.8875万キロワット。新聞報道から推定していたのが、115.225万キロワット。
統計での北電以外の水力、火力の供給力は卸電気事業者(電源開発)水力21.6万と(自家用)水力21.1万と火力227.6万合計270.3万キロワット。
当ブログ発見分(95.8875万キロワット)との差は、実に174.4125万キロワットだ。新聞報道からの推定(115.225万キロワット)との差は155.075万キロワットだ。
この統計により、確実に「他企業の自家発電」115.225万キロワットは存在することがわかった。
しかもこの統計はH27年度末のもので、その後さらに増えている可能性もある。
また、自家用で風力31万と太陽光33.5万合計64.5万キロワットが再生可能エネルギー。
追加の供給力をまとめると
『「北電」
太陽光0.1万キロワット
地熱2.5万キロワット
太陽光0.1万キロワット
地熱2.5万キロワット
「他企業の自家発電」
潜在供給力155.075万キロワット(115.225万キロワット以外)
風力31万キロワット
太陽光33.5万キロワット』
潜在供給力155.075万キロワット(115.225万キロワット以外)
風力31万キロワット
太陽光33.5万キロワット』
これを発電方法別の集計へ反映させたものが下記。
『発電方法毎にまとめると
火力発電所 478.94万キロワット
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所 40万キロワット
他企業の自家発電 115.225万キロワット
本州からの供給 60万キロワット
(北本連系設備)
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所 40万キロワット
他企業の自家発電 115.225万キロワット
本州からの供給 60万キロワット
(北本連系設備)
合計約764.165万キロワットとなる。
(他に「北電」の水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在。泊原発含まず。音別発電所廃止含まず。太陽光0.1万キロワット、地熱2.5万キロワット。
「他企業の自家発電」潜在供給力155.075万キロワット(115.225万キロワット以外)、風力31万キロワット、太陽光33.5万キロワット)』
ここまでいれると供給力として1041.34万キロワットとなる。
H27統計からもこの約1040万キロワットとなるのかをみていく。
統計の総合計1130.5万キロワットから泊原発207万キロワットを除くと923.5万キロワット。
これに北本連系設備60万キロワットと最近稼働した石狩湾新港火力発電所56万9400キロワットを加えると1040万キロワットとなりほぼ合致。
北海道の今冬の最大需要は525万キロワットだ。
北海道には、泊原発がなくても実は最大需要の2倍近い供給力があるのでは?
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