こんにちは、セミリタイア夫婦(夫)です。
再び電力供給面から電力需要面へと戻す。
今回は12月の最大、最小電力需要時間帯の電源構成についてみてみる。
経産省のいう、この冬の最大電力需要は525万キロワット。
これは、今年の1月25日(木)524.8万キロワットを想定しているのだろう。
では、今月12月についてはどうだろうか?
2017年の
最大需要日は12月26日(火)15時511.6万キロワットだ。ちなみに
最小需要日は12月30日(土・晦日)12時333.6万キロワットだ。その差は178万キロワット。
最大需要日は12月26日(火)15時511.6万キロワットだ。ちなみに
最小需要日は12月30日(土・晦日)12時333.6万キロワットだ。その差は178万キロワット。
まず、最大需要日12月26日(火)15時の発電構成をみる。
原子力 0万
火力 421.6万
水力 51.2万
地熱 1.7万
バイオマス 0.5万
太陽光 1.9万
風力 15.3万
揚水 3万
連系線 16.3万
合計 511.5万
火力 421.6万
水力 51.2万
地熱 1.7万
バイオマス 0.5万
太陽光 1.9万
風力 15.3万
揚水 3万
連系線 16.3万
合計 511.5万
次に最小需要日12月30日(土・晦日)12時の発電構成をみる。
原子力 0万
火力 268.6万
水力 17.3万
地熱 1.5万
バイオマス 0.5万
太陽光 47.6万
風力 4.9万
揚水 −18.1万
連系線 11.4万
合計 333.7万
火力 268.6万
水力 17.3万
地熱 1.5万
バイオマス 0.5万
太陽光 47.6万
風力 4.9万
揚水 −18.1万
連系線 11.4万
合計 333.7万
最大需要日と最小需要日の差が下記。
原子力 0万
火力 −153.0万
水力 −33.9万
地熱 −0.2万
バイオマス ±0万
太陽光 +45.7万
風力 −10.4万
揚水 −21.1万
連系線 −4.9万
合計 −177.8万
火力 −153.0万
水力 −33.9万
地熱 −0.2万
バイオマス ±0万
太陽光 +45.7万
風力 −10.4万
揚水 −21.1万
連系線 −4.9万
合計 −177.8万
12月26日は12月の最大需要日だが、この日は12月の最高気温の中において最低気温を記録。(気温が上がらず寒かった)
一方、12月30日は、年末年始に突入していて、産業の需要が少なくなったため最小需要になったであろうと予想できる。
差は4日間。27〜29日についてはここでは触れないが、少なくとも電力会社は約178万キロワット、約35%も4日間で出力を落としたということだ。
一方、12月30日は、年末年始に突入していて、産業の需要が少なくなったため最小需要になったであろうと予想できる。
差は4日間。27〜29日についてはここでは触れないが、少なくとも電力会社は約178万キロワット、約35%も4日間で出力を落としたということだ。
それでは、26日と30日の発電構成の違いをみてみる。
まずは、太陽光。他のすべての電源の発電量が減少する中、30日は太陽光だけ45.7万キロワット増。
対象としている時間帯が30日は12時台であり、26日は15時台だ。日照時間が関係しそうだ。
さらに26日は12月の最高気温の中において最低気温を記録しており、気温が上がらず寒かったということは北海道全体で日照が弱かったのかもしれない。
風力も26日の方が大きいのは、同様に天候の影響か?
ここで、1つ気が付いた。太陽光で45.7万キロワット発電しているが、昨日の記事でみた、H27年度末の北海道の発電所の総出力を調べたところでは、太陽光は33.5万キロワットだった。
平成27年から約3年の間に太陽光の総出力が拡大した模様。今後、現状の再生可能エネルギーの総出力についてもみていきたい。
次に、火力と水力。最も大きな差があるのは、火力で153万キロワット。次が水力で33.9万キロワット。需要減少分をほぼ火力と水力で調整している。
そして、水力といえば揚水も水力だ。
ちなみに揚水発電所とは、夜間などの電力需要の少ない時間帯に他の発電所の余剰電力を使用して、下部貯水池から上部貯水池へ水を汲み上げておき、電力需要が大きくなる電力ピーク時に、上池ダムから下池へ水を落とすことで発電する水力発電。ピーク時のための水をつかった大きな蓄電池といえる。
揚水は北海道では京極揚水発電所。揚水発電所には、混合揚水と純揚水があり、この京極揚水発電所は純揚水のようだ。
揚水発電所についても今後調べていきたい。
そして、水力といえば揚水も水力だ。
ちなみに揚水発電所とは、夜間などの電力需要の少ない時間帯に他の発電所の余剰電力を使用して、下部貯水池から上部貯水池へ水を汲み上げておき、電力需要が大きくなる電力ピーク時に、上池ダムから下池へ水を落とすことで発電する水力発電。ピーク時のための水をつかった大きな蓄電池といえる。
揚水は北海道では京極揚水発電所。揚水発電所には、混合揚水と純揚水があり、この京極揚水発電所は純揚水のようだ。
揚水発電所についても今後調べていきたい。
30日に、揚水が−18.1万となっているのは、下部貯水池から上部貯水池へ水を汲み上げているからだろう。
この時間帯に、汲み上げているのは、太陽光の発電が大きかったからだろうか、それとも上部貯水池の水が少なかったからだろうか?
あるいは、発電量全体が多すぎた(=需要全体が少なすぎた)からだろうか?
揚水を水力のカテゴリーとして30日の12時台だけをみた場合、水力で17.3万キロ発電しているものの、揚水では−18.1万キロのため、水力発電トータルではこの時間帯は、ほぼ±0といえる。
火力をもっと落とすという選択肢もありそうなのにそうしていないのは、北電の火力は石炭火力が多いため、容易に出力を落とせないといった面もあるのだろうか?そのため、揚水でブレーキをかけているのか?
そのあたりも、今後調べてみたい。
疑問・課題が沢山ある。
〇これまでの記事
〇情報サイト
北電「北海道エリアの需給状況」
【〇北海道再生可能エネルギー100%を目指せの最新記事】
- 再び陸奥湾を震源に地震。日本では地震10..
- 昨日、むつ市の「中間貯蔵施設」など原子力..
- 首都圏の原子力による電力は、新潟県でつく..
- 【原発安い?】まだ未稼働の六ケ所村再処理..
- 『乾式キャスク』について。数十年間の便利..
- 原発が稼働している場所が、「最終処分場」..
- 今年の元日に発生した能登半島地震。もしも..
- 震災後、東日本では初となる女川原発2号機..
- 「再エネ賦課金」のように目に見える形で「..
- 5年前提案の『【電力】北海道再生可能エネ..
- 2024年9月までの節電目標の結果は?2..
- 2023年の節電目標の結果は?2020年..
- 東日本大震災から12年。もし、原発が、自..
- 2023年2月の電力使用量(電力使用量ベ..
- 2023年1月の電力使用量(電力使用量ベ..
- 2022年の節電目標の結果は?12月の電..
- 2022年11月の電力使用量は、2020..
- 2022年10月の電力使用量は、2020..
- 2022年9月の電力使用量は、2020年..
- 燃料費が上昇してきたからと、燃料費調整制..