こんにちは、エスカルジュニア(夫)です。
北本連系線が28日から30万キロワット増強する。
(転載開始)
電力広域的運営推進機関、「北本連系線」増強分、28日から運用。
2019/03/27 日経産業新聞
2019/03/27 日経産業新聞
経済産業省の認可法人、電力広域的運営推進機関(広域機関)は、北海道と本州を結ぶ緊急送電線「北本連系線」の増強分の運用を28日から始めると発表した。
これにより、本州とやり取りできる電力容量は従来の60万キロワットから1.5倍の90万キロワットに増える。増強した30万キロワット分の設備は北海道電力が保有する。
昨年9月の胆振東部地震での全道停電は、北本連系の容量が小さかったことも要因とされる。国などはさらなる増強の検討を進めている。
(転載終了)
ところで、現時点での北電の供給力はどうなっているのか?
今日、前記事の他、供給力に関わることとして、「JXTG室蘭が3月末での石油化学製品の生産を終える」との報道があった。
生産終了に伴い、9万9千キロワットの自家発電装置も7月に止まる。
とのことなので、北海道の供給力が7月以降9.9万キロワット減少する。
他に供給力に変化はないか?
2019年に入ってから、北電の火力発電所の停止、復旧が相次いでいた。
停止と復旧のまとめが下記。
奈井江火力発電所1号機停止(1月22日)⇒復旧(2月7日)
奈井江火力発電所2号機停止(2月10日)⇒復旧(2月28日)
伊達火力発電所2号機(出力35万キロワット)停止(2月23日)⇒点検・補修に数週間程度
石狩湾新港LNG発電所停止(3月7日)⇒復旧(3月12日)
現時点で止まっているのは、伊達火力発電所2号機(出力35万キロワット)だ。
において、北海道地震以降の北電における供給力の推移を新聞記事をもとに当ブログでまとめた。
これに上記記事を加え、修正したのが下記。
『9月13日の供給力は、約350万キロワット(新聞では、353万キロワット)。
9月14日の供給力は、約370万キロワットに。
これは、京極揚水発電所2号機20万キロワットの再稼働による。
9月19日の供給力は、約405万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所1号機35万キロワットの再稼働による。
9月25日の供給力は、約510万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所4号機70万キロワット、知内発電所2号機35万キロワットの再稼働による。
10月中旬以降の供給力は、約570万キロワットに。
これは、苫東厚真火力発電所2号機60万キロワットの再稼働による。
11月以降2018年内の供給力は、約675万キロワットに。
これは、石狩湾新港発電所1号機56万9400キロワットが稼働、苫小牧発電所(25万キロワット)、苫小牧共同発電所(25万キロワット)再稼働(予定)による。
2019年3月28日以降の供給力は、約670万キロワットに。
これは、3月28日に北本連系線が30万キロワット拡張。3月に奈井江発電所35万キロワットが休止(予定)。
(奈井江発電所がすでに休止しているのか、不明)
2019年夏以降の供給力は、約655万キロワットに。
これは、音別発電所14万8千キロワットが廃止(予定)。
これらの供給力には太陽光発電や風力発電は入っていないので、その分は供給増要素。一方、本州からの供給(北本連系線)や他企業の自家発電は供給減の可能性もある。
他に北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差(20万キロワット)、そして、2019年3月以降、奈井江発電所(休止)35万キロワット、さらに水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在する。
加えて「企業の自家発電」における供給余力が約65万キロワット。潜在供給力合計は約175万キロワット』
『発電方法毎にまとめると
火力発電所 443.94万キロワット(478.94万−奈井江35万)
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所 40万キロワット
他企業の自家発電 115.225万キロワット(JXTG7月に−9.9万予定)
本州からの供給 90万キロワット
(北本連系設備)
火力発電所 443.94万キロワット(478.94万−奈井江35万)
水力発電所 70万キロワット
京極揚水発電所 40万キロワット
他企業の自家発電 115.225万キロワット(JXTG7月に−9.9万予定)
本州からの供給 90万キロワット
(北本連系設備)
合計約759.165万キロワットとなる。
(泊原発、太陽光発電、風力発電は入っていない。水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在。音別発電所廃止含まず。奈井江発電所35万キロワットが3月休止(予定)』
上記推移での3月28日以降の供給力は約670万キロワット。
これに北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差20万キロワットと「企業の自家発電」における供給余力約65万キロワットを加えると約755万キロワットだ。
発電方法毎の集計約759.165万キロワットとほぼ整合する。
これに北本連系線の最大供給力と上記積み上げ分の差20万キロワットと「企業の自家発電」における供給余力約65万キロワットを加えると約755万キロワットだ。
発電方法毎の集計約759.165万キロワットとほぼ整合する。
さらに北海道全体の供給力は、現在、当ブログで把握している限りにおいては、前述の合計約759.165万キロワットに下記を加える。
『(他に「北電」の水力発電設備から、約55万キロワットが潜在供給力として存在。泊原発含まず。音別発電所廃止含まず。奈井江発電所休止含まず。太陽光0.1万キロワット、地熱2.5万キロワット。
「他企業の自家発電」潜在供給力155.075万キロワット(115.225万キロワット以外)、風力31万キロワット、太陽光33.5万キロワット)』
ここまでいれると供給力として1036.34万キロワットとなる。
他企業の自家発電 115.225万キロワットの内訳は下記。
『企業別の内訳では、
王子HD:8.375万キロワット+千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット
日本製紙:8万キロワット+旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)
JXTGエネルギー:9.9万キロワット(7月停止予定)
新日鉄住金:33万キロワット
電源開発:21.627万キロワット(水力)
ほくでんエコエナジー(株):6.2585万キロワット(水力)
北海道:8.427万キロワット(水力)
北ガス:0.3万キロワット(実際には7.8万キロワット)
日本製紙:8万キロワット+旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)
JXTGエネルギー:9.9万キロワット(7月停止予定)
新日鉄住金:33万キロワット
電源開発:21.627万キロワット(水力)
ほくでんエコエナジー(株):6.2585万キロワット(水力)
北海道:8.427万キロワット(水力)
北ガス:0.3万キロワット(実際には7.8万キロワット)
合計95.8875万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
(別枠:太陽光、風力)
王子HD:0.125万キロワット(太陽光)
電源開発:8.995万キロワット(風力)
ほくでんエコエナジー(株):0.3万キロワット(太陽光)
日本製紙:(22年〜7.495万キロワット)(木質バイオマス)
合計9.42万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)』
電源開発:8.995万キロワット(風力)
ほくでんエコエナジー(株):0.3万キロワット(太陽光)
日本製紙:(22年〜7.495万キロワット)(木質バイオマス)
合計9.42万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)』
『エネルギー別では、
火力:58.04万キロワット(JXTG−9.9万キロワット7月停止予定)
水力:37.8475万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
合計95.8875万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
合計95.8875万キロワット+王子HD:千歳発電所群(千歳川に5か所、漁川に1か所)?万キロワット+日本製紙:旭川、勇払、白老3事業所合計?万キロワット
(別枠:太陽光、風力、バイオマス)
太陽光:0.425万キロワット
風力:8.995万キロワット
木質バイオマス:(22年〜7.495万キロワット)
合計9.42万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)』
太陽光:0.425万キロワット
風力:8.995万キロワット
木質バイオマス:(22年〜7.495万キロワット)
合計9.42万キロワット+(22年〜7.495万キロワット)』
忘備録的に書いたので長くなってしまったが、ポイントは、北電の2019年3月28日以降の供給力は、約670万キロワットである点。
そして、北電+自家発電の供給力は、1036.34万キロワット(当ブログで現在把握中)。
では、4月の電力供給については、大丈夫なのか?
去年の4月の最大需要日は、4月 6日(金)406.5万キロワットだった。
伊達火力発電所2号機(出力35万キロワット)が現在停止中ではあるものの、これを差し引いても北電の供給力は、約635万キロワット。(泊原発未稼働)
なので、4月の供給力に全く不安はない。
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