2024年11月02日

震災後、東日本では初となる女川原発2号機の再稼働にあたって不思議なこと。北海道再生可能エネルギー100%を目指せ!(129)


こんにちは、エスカルジュニア(夫)です。

東日本大震災後、東日本では初となる東北電力女川原発2号機が再稼働してしまいました。

(転載開始)
2024年10月29日 日本経済新聞

東北電力の女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機が29日に再稼働した。
2012年5月に北海道電力の泊原発3号機が停止して以来続いていた東日本での「原発ゼロ」が解消した。
東京電力福島第1原発と同型の原子炉としては事故後初の稼働となった。

(中略)

女川原発2号機は11年の東日本大震災後、13基目の再稼働となった。
これまでに運転を再開した原発は西日本に立地する関西電力、四国電力、九州電力の計12基だった。
被災地に立地する原発としては女川原発2号機が初めて原子炉を起動させた。
震災後に先行して再稼働した西日本の原発は全て加圧水型軽水炉(PWR)だった。
女川原発2号機は沸騰水型軽水炉(BWR)で、事故を起こした福島第1原発と同型炉だ。
タービンを回して発電するのに使う蒸気が発生する仕組みが違う。

(中略)

東日本で原発の再稼働が進むかどうかは見通せない。
東京電力柏崎刈羽原発7号機は規制委の審査に合格済みだが、地元同意を得られるめどはついていない。
震災後、東日本で初の再稼働となった女川原発2号機だが課題もある。
使用済み核燃料の保管能力は逼迫している。
原子炉建屋内の燃料プールで冷却保管しているが、2号機の貯蔵率は現状で8割近くにまで達している。
4年程度で満杯になる想定だ。
東北電は発電所敷地内に、空気で冷やし使用済み燃料を一時保管する「乾式貯蔵施設」を設置して保管能力を拡大する計画だ。
28年3月の運用開始を目指しており、10年以上は貯蔵可能としている。

(転載終了)

これまで、再稼働した12基は、

関西電力 高浜原発4基
関西電力 大飯原発2基
関西電力 美浜原発1基

九州電力 川内原発2基
九州電力 玄海原発2基

四国電力 伊方原発1基

とすべて西日本。

震災後、女川原発2号機が東日本で初の再稼働。
この記事にはありませんが、ほかの報道記事などをみると震災後の安全対策工事にかかった費用は、約5700億円
また、テロなどに備えるための「特定重大事故等対処施設」は、再稼働に必要な原発の工事計画の認可から5年以内の設置が義務づけられていて、期限となる再来年12月までに、約1400億円かけて建設予定。
一方、今回の再稼働で、来年度は、今年度の燃料価格に基づく試算で600億円程度のコストが抑えられる見通しとのこと。


今回の再稼働、そもそも、ビジネスとして成り立つのでしょうか?
7100億円プラス「乾式貯蔵施設」の設置費用とその見返りとして年間600億円。
ということは、費用回収まで最低でも約12年かかる。

加えて、使用済み燃料の保管能力の問題。
今後の使用済み燃料の保管能力は、プール4年と空気10年の合計14年?それともトータルで10年?
保管の限界がきたら原発稼働停止となるのでしょうか?

停止となるなら、停止後は使用済み燃料(ゴミ)の管理のためのコストだけかかることになるのでは?

となると、ビジネスとして考えたとき不思議なことになる。

10or14年分しか保管能力がないのに12年でようやく費用回収できる施設、って動かすメリットは?
果たして、ビジネスとして成り立つのでしょうか?
ビジネスとして成り立たないなら、何か別の思惑・メリットがある?
ビジネスとして成り立たないなら、電気料金の値下げも当然できないはず。

電力会社にビジネスとして成り立つように公的資金(国民負担)が別ルートで用意されている?
電力会社に表向き値下げできるように公的資金(国民負担)が別ルートで用意されている?
それでは、値下げの原資は増税でというトリック。

かといって、既に巨額の投資をしているため、廃炉のような後戻りもできない?

さらに

原発の運転で出る使用済み核燃料は、青森県六ケ所村にある再処理工場に運ばれる計画となっていますが、完成時期が遅れているため、全国の原発に置かれた状態
原発の立地自治体からは、施設内に長期間にわたって使用済み核燃料が置かれるのではないかという懸念』があるようです。

どこの原発も再稼働にあたって、そんな状態なのでしょうか?

すでに西日本で再稼働されている原発も女川2号機と同様の規模の安全対策工事費用がかかっているのでしょうか?

実質的な安全対策と費用は別問題ともいえるのかもしれませんが、震災の教訓を織り込んだ女川原発並みの安全対策を施した原発は採算があうのでしょうか?

原発は安い電力源なのでしょうか?

いろいろと疑問です。

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