2024年11月15日

首都圏の原子力による電力は、新潟県でつくられ、ゴミは遠く青森県へ集められていく。北海道再生可能エネルギー100%を目指せ!(134)


こんにちは、エスカルジュニア(夫)です。

今月、むつ市で中間貯蔵施設の運用が開始された。

2024/11/06 読売新聞

『原子力発電所の敷地外で使用済み核燃料を一時保管する全国初の中間貯蔵施設(青森県むつ市)が6日、操業を開始した。
使用済み燃料を再処理して有効活用する「核燃料サイクル」の一端を担う施設で、東京電力日本原子力発電の2社の原発から出る燃料を最長50年間保管する

『施設には9月26日に、東電柏崎刈羽原発(新潟県)から初めて燃料12トンが搬入された。
2026年度までに計96トンを受け入れ、将来的には2棟の建屋で最大5000トンを保管する計画だ』

2024年9月16日 東京新聞

『再処理工場が未完成で使用済み核燃料を運び込めないことから、各電力会社は行き場に困っている。
使用済み核燃料を保管する原子炉建屋内のプールが満杯になると、原発を運転できなくなるため、建屋外での保管を計画している。
 東京電力と日本原子力発電は、出資会社の「リサイクル燃料貯蔵」を設置し、青森県むつ市に中間貯蔵施設を建設。
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)からの使用済み核燃料を受け入れる

ところで、中間貯蔵施設とは一体何か?

中間貯蔵施設とは


『中間貯蔵施設は、使用済燃料を再処理工場で再処理するまでの間、一時的に貯蔵・管理する鉄筋コンクリートでつくられた頑丈な倉庫のような施設です。
 原子炉から取り出された使用済燃料は一定期間、発電所内の貯蔵プールで保管された後、金属キャスクという頑丈な容器に入れられ、中間貯蔵施設へ運ばれてきます。
 中間貯蔵施設では、使用済燃料を容器から取り出したり、加工したりするような作業をすることは一切ありません。
運ばれてきた使用済燃料は、自然に取り込まれた外気で冷やされながら、施設内で安全に貯蔵・管理されることになります』

施設の規模    
・最終的な貯蔵量 5,000トン・ウラン
・当初3,000トン・ウラン規模の建屋を1棟建設し、その後2,000トン・ウラン規模の貯蔵建屋を建設する。

貯蔵期間    
貯蔵建屋ごとの使用期間は50年間
金属キャスク貯蔵容器ごとの使用期間も最長50年間
・操業開始後40年目までに、搬出について協議することとしている。

使用済燃料の搬入・搬出について
・年間約200から300トン・ウランを4回程度に分けて搬入する予定
貯蔵後は再処理工場へと搬出する

つまり原発の使用済み核燃料の保管場所の先延ばし策

〇核燃料サイクル(計画)

各原発⇒再処理工場⇒MOX燃料の工場⇒原発(MOX燃料使用可能)

〇核燃料サイクル(破綻?)

各原発⇒再処理工場×⇒MOX燃料の工場×

〇核燃料サイクル現在(先延ばし策)

各原発⇒中間貯蔵施設⇒再処理工場×⇒MOX燃料の工場×


東京電力と日本原子力発電の所有原発

東京電力⇒柏崎刈羽(新潟)、福島第一(福島)、福島第二(福島)

日本原子力発電⇒東海第二(茨城)、敦賀(福井)

これらにある原発の使用済み核燃料がむつ市へ随時搬入?

つまり、首都圏の原子力による電力は、福島県での事故以来、現時点では、新潟県でつくられ、ゴミは遠く青森県へ集められていくということ。

現状において、実質的には最終処分場ということでは?

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